« 帰国②(種) | トップページ | End Roll »

2008年11月16日 (日)

再出発!

秋山真之(1868~1918)。旧帝国海軍中将。日露戦争時には連合艦隊作戦参謀として活躍。特に戦争の趨勢を決定付けた『日本海海戦』の勝利は彼の作戦に拠るところが大きかったとされている。彼は30歳のときにアメリカへ留学。昼夜図書館に篭り兵術の理論研究に明け暮れた一方、『米西戦争』に立会い、時の大戦略家マハンに師事する等様々な刺激を受けて帰国した。上記海戦の際に採用した戦法は、この時持ち帰った世界最先端の情報と日本古来(村上水軍)の海戦術を取り込んだものといわれている(異論もあるようですが…)。

このブログのタイトル『晴朗なれども波高し』は、真之が日本海海戦時、出撃に際し大本営へ打電した『本日天気晴朗ナレドモ浪高シ』より拝借したものです。

明治期の小国日本にとって、西欧列強は遠い雲のような存在であると同時に、これらと伍していけなければすなわち国家が消滅してしまう、という悲劇的な状況にありました。当時の若者は自らの人生と国家の運命を同一視し、まさに“国家を背負って立つ”気概を持って職務にあたり、あるものは海を渡りました。秋山真之もそんな若者の一人としてアメリカへ渡ったわけです。当時とは時代も違えば、背負った重荷も、まして彼と私では持って生まれた能力等比べるべくもありませんが、同じ年齢で同じアメリカへ渡った者同士、せめて彼の気概(彼がアメリカへ向かったときの気持ち、日本海海戦に臨むときの気持ち)だけでもあやかりたいものだと思いこのタイトルにしました。ブログを書き始めたのは、私が渡航してからちょうど1ヶ月たった頃でした。“日々苦闘をしつつも、元気で楽しくやっています”というメッセージも一緒にこめたつもりです。

留学の話をもらったのは、ちょうど昨年のサブプライム問題に端を発する金融危機がいよいよ大きくなろうとしている時でした。まさに問題の震源地で何が起きているのか?次の変化の予兆が何か見つけられるのではないか?という期待を持ってアメリカへ行きました。「神は細部に宿る(God is in the details)」という言葉を私は信じているのですが、それこそTV、新聞はもちろん、道行く人から、食べ物、娯楽、はたまた葉っぱの色にまで何か大きなものにつながる材料があるのではないかと五感を研ぎ澄ませ、思考し、言葉にしてきたつもりです。フィルターをかけてしまうと何にもならないと思ったので、感じたことをできるだけぶつ切りのまま綴るよう努力してきました。おかげで弱音を吐いたり、見苦しいところもお見せしましたが、これらは嘘偽りのない自分ですので隠しても仕方ないものですから…。

先日のブログにも書きましたがこの4ヶ月本当に色々なことがありました。100年に一回の金融クライシスと史上初の黒人大統領誕生なんてそうそうお目にかかれるものではありません。アメリカ一国支配体制がいよいよ崩壊するのか、はたまた持ちこたえるのかはわかりませんが、いずれにせよ歴史的大転換点に我々は立っていることに変わりないと思います。大きな変化が訪れる時、それは危険が高まっていることを意味しますが、同時にビックゲインのチャンスが到来していることも確かです。歴史を紐解けば恐竜が滅び我々人間が生まれたのも、古代数々の王朝が誕生したのも、そして日本が二度の躍進(明治維新後、高度経済成長)を遂げたのもみんなきっかけはクライシス(危機)です。そういった意味では悲観的になるばかりでなく、次の変化を見つけること、そしてそれを見つけたならば思い切って行動することが大事だと思います。今回見て、感じて、考えてきたことが何の役に立つのかはわかりませんが、それを活かすも殺すも自分次第。アメリカへ渡った日の瑞々しい気持ちを忘れることなく、これからも日々進んでいけたらと考えています。

ですから今現在の心境はやっぱり、

『本日晴朗なれども波高し』。

3ヶ月間おつきあいくださいました皆様ありがとうございました。今後も日本で一緒にお酒を飲んだり、遊んだりしてくださいな。

« 帰国②(種) | トップページ | End Roll »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1087036/25376110

この記事へのトラックバック一覧です: 再出発!:

« 帰国②(種) | トップページ | End Roll »

無料ブログはココログ