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2008年11月12日 (水)

前夜

11/12(水)

今日はどうしても行かなければならないところがあります。

実はまだ“自由の女神”行ってなかったんです。僕は寿司ネタは一番好きなものは最初に食べて2番目に好きなものは最後に食べる主義なんですが、体調不良からあやうく女神を食べ損ねるところでした。

11時頃家を出て、マンハッタンで一番パンケーキがうまいといわれる『CLINTON St. BAKING』で食事をしました。それから島の南端にあるエリス島行きのフェリー乗り場へ。冬ということもあるのかほとんど待つことなく14時の船に乗れました。出発すること10分、いよいよ女神が近づいてきます。近くで見ると意外に逞しいな~。この女神目指して、何千万という人が祖国を捨てアメリカにやってきたんですよね!?ある人は新天地での成功を夢見て、ある人は祖国から追われて…。物語は移民の数だけあるに違いありません。でも、誰もが船上から自由の女神を見上げて胸に帰するものがあったはずで、その一人一人の思いの全てを女神は変わることなく見守り続けてきたんだなと思うと感慨深いものがありました。最後の最後に見ることが出来て本当によかった。

その後、5番街で買い物をし、ブロードウェイミュージカル鑑賞。今日は100点満天の観光旅行者として最後の一日を楽しみました。最後に見たミュージカルは『Jersey Boys』。往年の人気バンド『Four Seasons』の成功と挫折を名曲にあわせて綴るストーリー。ずっと見たかったのですが人気が高くて今日の今日まで見られませんでした。四人の息の合った歌声とステップに乗せられて大盛り上がり。客層も当時を知る熟年というよりは老人カップルが多く、彼らがみんな若かりしころの気持ちに戻って盛り上がっている様はとてもほほえましいものでした。

帰り道は何度も通った道を楽しみながらのんびり帰りました。ブロードウェイを南下して42stで左折。グランドセントラルステーションの前を通って最後は3AVを右に曲がって、再び南下します。明日陽が昇ると、この道は大量の車とオフィスへ急ぐ人々で溢れかえります。マンホールから立ち昇る蒸気が朝日に照らされてとても幻想的。エンジン音と間断なく続くクラクションの音がビルの谷間に木霊し、マンハッタンの目覚めを知らせます。道端では果物屋が店を広げ、トラックから荷物を降ろす人、ホースで水を撒く人、みなそれぞれの一日が始まります。そんないつもの光景の中に私はもういません。頭では理解していても、まったく実感が沸きません。自分はまたここに戻って来たいのかな?そもそも帰ってこれるのかな?それはいつかな?そんなことを自問しながら最後の一歩一歩を踏み締めて歩きました。

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